植毛|植毛が出来ない人もいるって本当ですか??

現在薄毛などで悩む人々の中でポピュラーな植毛手術となっているのが、自毛植毛という方法です。これは後頭部など髪の毛がたくさん生えている部分の皮膚を採取し、薄毛が進行している部分に移植するものです。自分の髪の毛をそのまま利用するので、髪質や微妙な色具合まで同じように増やすことができます。もちろん、採取した後頭部はきちんと縫合され、その部分だけ薄くなってしまうといった事態も起こりません。費用は数十万円かかることが多いですが、その自然さやメンテナンスのいらない手軽さから、人気を博しているのです。メリットの大きい自毛植毛ですが、人によっては脱毛の種類や基礎疾患などによって手術が出来ない場合もあります。脱毛症には、火傷などの外傷が原因で起こる瘢痕性脱毛症や、ストレスなどで起こる円形脱毛症などがあります。瘢痕性脱毛症は皮膚そのものがダメージを受けているため、このままでは再生が難しく、移植による増毛が適しています。一方円形脱毛症は、毛根細胞そのものはまだ生きており、ストレスの原因解消やステロイドなどによる治療で再度髪の毛が復活して生えてくることもよくあります。そのため移植手術までするメリットが小さく、医師もあまり勧めません。 また、頭皮が炎症を起こす脂漏性皮膚炎など、皮膚にトラブルが起こっている人にも手術が出来ないとされています。以前に人工毛植毛手術を受けた人は、植え込み部分に雑菌などが感染しやすく、常に化膿や炎症を起こす状態になってしまっていることもあります。この状態の人が自毛の手術を希望した場合、植え込んだ人工毛を根元ごと全て除去し、化膿している頭皮をまず治療しなければなりません。このため、すぐには手術できないことが多いのです。 また、重い心臓病や糖尿病などの持病を持つ人は、手術の際の麻酔や長時間の手術が負担となってしまったり、手術部分が化膿しやすくなる傾向にあるので、手術は避けたほうが良いでしょう。 さらに、この手術は後頭部から皮膚を採取するため、最大でも約10000本までの移植しかできません。10000本と言ったらかなり広範囲になるのですが、これ以上の範囲を希望する人も手術できないことになります。このように、手術に適していない人もいるので、自分がこれに当てはまらないか確認しておきましょう。当てはまるものの、どうしても諦めきれない場合はクリニックを受診し、医師ときちんと相談する必要があります。

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