植毛は老後になると傷跡が目立つ?クリニック選びは慎重に

ある程度の高齢者になると、毛髪が薄くなるのは老化現象だといえますので、仕方がないことではありますが、まだ若い世代なのに薄毛が目立ち始めるのは、何らかの疾患が隠されている可能性があります。突然、ごっそりと抜け毛の症状があらわれたのなら、まずは病院へ向かいましょう。円形脱毛症といった病気として診断される例があります。急に抜け毛が目立つのではなく、徐々に薄毛が目立ってきたなら、AGAという症状の可能性が高まります。AGAは男性型脱毛症のことで、早い人では10代から発症する場合もある、困った症状です。放置しておくと、老後には毛がほとんど生えず、地肌が目立つようになるため、できるだけ早い段階での治療が望まれます。一般的には飲み薬と塗り薬による治療が行われますが、効果が薄いのなら高度な技術を用いる、植毛を利用する手段が用意されています。自分自身の毛髪をドナーとして採取し、薄い部分にその毛髪を埋め込むという方法で、いわゆる移植になります。採取するドナーは、薄毛になりにくい、後頭部や側頭部から採取します。メスを使って採取する方法だけでなく、メスを使わない方法も用意されていますが、メスで大きく頭皮を切る方法は、傷跡が目立ちますので、できるだけメスを使わない方法を利用するのがよいでしょう。後頭部や側頭部の毛は薄毛の原因とされる、男性ホルモン受容体が存在しません。薄毛になる心配が少なく、移植によって定着すれば、飲み薬や塗り薬よりも高い治療効果を得ることができます。しかし、植毛施術を受ける際には、老後のことも考えましょう。今は後頭部や側頭部の毛が豊かであっても、老後は老化現象によって薄くなることもあります。この時に、植毛の手術痕が目立ってしまう可能性があることから、事前に医師とよく話し合って決断するのが望ましいでしょう。メスを使わない方法は、傷跡が残りにくいとはされているものの、全く傷がないというものでもありませんので、注意が必要です。また、メスを使わない施術方法は、費用がかなり高額になり、高い技術も必要であることから、利用する医療機関を慎重に選ぶようにしたいところです。できるだけ安いところで施術を受けようとすると、技術の低い医師によって施術を受ける恐れがあります。技術の高い医師がいる医療機関は、それなりの費用がかかりますが、それだけ安全で効果的な植毛施術を受けられますので、傷跡がほとんど目立たない、望み通りの効果が得られやすくなります。

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