植毛|ダウンタイムってある?《要注意》

美容手術などで用いられる用語の一つとしてあるのが「ダウンタイム」で、これは美容手術を受けた後で本来の状況に戻るまでに必要な時間のことを指しています。例えば手術によって皮膚が赤く腫れてしまい、それが完治するまでに1週間かかったのであればダウンタイムは1週間です。さて、薄毛治療のために行われる植毛手術も同様にダウンタイムが必要になるのですが、ではこれはどれくらいの期間が必要になるのかというと、これは施術方式によりけりです。比較的長い時間が必要になるのが皮膚を切って毛髪を移植するFUT法です。この方法では皮膚を切って縫合するわけですから、痛みも手術後翌朝まで残る可能性があります。また縫合したあとの抜糸に関しても、体に吸収されるタイプの糸を使用していない場合には抜糸まで10~14日ほど必要です。こうしたことを考えるとFUT法を用いた植毛によって発生するダウンタイムは決して短くないと言って良いでしょう。これに対して最近人気となっているFUE法、要するに毛根を専用の機械で一本ずつ採取して移植する方法ですが、この場合はFUT法よりも短い期間で回復を見せます。FUE法ではそもそも皮膚を切る必要がありませんから体に対して与える負担が格段に軽いからです。もちろん植毛手術をしている以上はその後数日間、日常生活においても配慮しなくてはならないことがありますが、それでもFUT法よりは楽でしょう。ただどちらの場合であっても基本的に「術後二日間はシャンプーをしてはならない」ということは覚えておくべきです。二日間はまだ傷が完全にふさがっていない時期となっていますし、せっかく移植した毛髪も完全には定着していません。そこで力を入れて頭をこすってしまうと移植した毛髪が抜け落ちてしまうことになりかねませんし、そもそもシャンプー自体の刺激がかなり強くなってしまいます。二日が経過するまではお風呂に入っても頭に水を付けることが無いように留意するべきなのです。こういった点に関しては植毛手術を依頼するクリニックで必ず説明がされることになっています。術後はどのような形で対応すれば良いのか、またその中で気を付けるべき点としてはどういったことがあるのかということをしっかりチェックしましょう。植毛は施術をしたその日のうちに成果が完全に出るわけではなく、その後でしっかりとしたケアをしてこそ意味があります。うっかりして効果を無くしてしまわないように注意してください。

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