植毛は危険？？頭皮の傷跡が消えない可能性ってあるの？

髪の薄さが気になり始めると、市販の育毛剤を試すようになるでしょうが、育毛剤をしばらく使い続けて効果が得られないなら、医療機関の薄毛治療を受けることがすすめられています。従来の方法は内服薬などの治療薬を用いるのが一般的でしたが、医療技術の進歩に伴い、毛を頭皮に直接埋め込むといった、植毛施術に注目が集まっています。ですが、施術方法の一つである、人工植毛はトラブルが多いとして、問題視されています。本物ではない毛を埋め込むことで、まるで自然な毛が生えているかのような見た目を手に入れられるのが、人工毛の魅力です。しかし、異物でしかないため、1年程度経過した後に、埋め込んだ毛が抜け落ちてしまうようになります。再びふさふさの頭髪を手に入れるには、同じ施術を受けなければなりません。その都度毛を埋め込むため、負担がかかるようになり、頭皮トラブルを発症するリスクが伴います。実際にアメリカでは人工植毛を禁止する法律があるほどですから、避けるのが無難でしょう。もう一つ、自分自身の健康な毛を採取して、埋め込むという方法が存在します。自毛植毛というものです。この方法はアメリカでも盛んに行われている施術ですので、頭皮に対する負担が少ないといえます。一昔前までは、後頭部などの健康な毛を、頭皮ごとメスで大きく切り取る施術であったことから、傷痕が残りやすく、ヘアスタイルが制限されてしまう問題がありました。しかし今では、パンチのように小さな穴を頭皮にあけることで、健康な毛を採取する方法が普及していることから、傷痕が殆ど目立たず、スキンヘッドのような髪型にでもしない限り、自由なヘアスタイルを楽しめるようになっています。定着率は90％を超えるといわれるほど、成功率の高い薄毛治療ですが、万能な治療法ではないことを、よく知っておく必要があります。移植した毛の中には、十分に定着せず、すぐに抜け落ちてしまい、再び生えることのない場合もあります。ただし、施術後1ヶ月が経過した頃には、一度埋め込んだ毛は抜け落ちますので、これを失敗と判断しないようにしてください。抜け落ちた後、数ヶ月ほどで再び生えてくるようになります。また、自分自身の毛を埋め込むため、合併症のような副作用が限りなく低いとはされているものの、絶対に発症しないとは限りませんので、アフターケアの万全な医療機関で施術を受けるようにしてください。他にも、多少の不自然さが出るリスクについても覚えておきましょう。