植毛|最新レーザーで切らずに植毛が可能に?!

レーザーは、美容整形の手術ではよく用いられますが、かつては、植毛においても頻繁に使用されており、それはドナー株の移植時に多く利用されていました。植毛には、大きく、外科的な手術を必要とする方法と、メスを全く使用しないで行う方法が知られていますが、レーザーは外科的な手術を必要とするFUT法で用いられていた経緯があります。FUT法とは、毛包単位ごとに頭髪を移植する方法のことを指し、ここではメスを使用してドナー頭皮の切り取りが行われ、ドナー株が採取されることになります。採取されたドナー株は頭皮に予め作られたスリットと呼ばれる小さな切れめに埋め込まれることになり、埋め込みは拡大鏡を使用して、傷が付かないよに注意深く行われることになります。レーザーは、このスリットを設ける場合に使用されていましたが、施術後に、植えた毛髪が上手に成長しないなどの症状が多く見られるようになり、結果、現在においてはほとんど使用されなくなっています。レーザーは、従来から使用しているメスや針などと違い、均一で傷口も小さくできるメリットがあり、しかも、傷口の廻りが荒れたりせず、出血に関しても少なくできるという特徴があります。また、直接患部に接触することがないために患者も皮膚への機械的な刺激を感じなくて済み、照射された部分も焼失されるために二次感染などを防ぐことができます。しかし、周辺組織が焼け焦げてしまうために、植毛では移植をした髪が正着することができなくなってしまいます。施術後での経過では化膿の抑制をすることができるために回復も早くなりますが、毛包への毛細血の供給が絶たれやすく、そのために組織が壊死を起こし、定着率が悪くなる可能性が高くなります。これは、ニードルを用いたパンチグラフト植毛においても同様となり、傷痕が残りやすく、植毛密度も高くできないなどの問題も発生することになります。このために、せっかく採取をしたドナー株が無駄になり、施術の失敗につながることになってしまいます。現在においては、レーザーを使わずに、頭皮へのスリットが入れる方法が主流となっているために、安心して施術を受けることができ、その成功率も高い数字となっています。施術においては、これまでと違い、特にメスを使用しない方法では医療用ロボットの導入が行われているクリニックも増えてきています。ここでは、これまで医者のレベルによって大きく違いがあった施術結果に関して、均一で安定した結果が残せるようになっています。施術には様々な方法があるために、事前に自分に合った方法を調べておくことも大切なことになります。

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